文系組み込みエンジニアのJINOZAです。
今回は組み込みエンジニアに関連する資格をご紹介したいと思います。
紹介するのは「ETECクラス2」と呼ばれる資格です。厳密には資格というより、点数に応じてグレード判定が付与されるという類になります。
グレードAが一番良い判定になります。ちなみに私はA判定を取得済みです。
ここではETEC受験のメリットとA判定を取得するための方法を実体験を交えて解説します。是非参考にしてもらって取得を目指してほしいと考えています。
取得するメリット
知識が深まるのは勿論ですが、「客観的な評価基準の一つになり得る」ことが大きなメリットではないでしょうか。
組み込み開発は実務主体のため、スキルをアピールすることがなかなか難しいと感じることがあります。
その点、ETECで良判定を取得していれば、「少なくともそれ相応の知識を有しているのだな」という判断材料になります。
ETECを取得することは、自分の能力を「見える化」することだと言えます。
書籍
では実際に学習で使った書籍を2冊ご紹介します。
こちらは参考書になります。協会がおすすめしている書籍なので、これを使っておけばまず間違いはありません。
そこまで難しい内容ではないので、初めて組み込み開発を勉強する方でも抵抗なく読み進めることができると思います。
個人的にはデバッグ手法や、リアルタイムOSを使った設計などは重点的に勉強することをおすすめします。
この問題集は回答選択式で、本番に近い形式になっています。
上記に述べた参考書を丁寧に読み進めていれば、8〜9割は理解できる内容です。
反復して取り組んでいるうちに答えは覚えてしまうと思いますが、解説を読んで意味をしっかり理解するようにしましょう。そうすることで本番のテストで応用が効きます。
勉強方法
まずは前述の参考書を反復して読んで、理解を深めることに重きを置きました。
個人的には参考書は電子書籍がおすすめです。持ち運びがラクで場所を選ばず開くことができるので、スキマ時間を有効活用できます。私は通勤電車の時間を参考書を読む時間に充てました。
問題集については腰を据えて取り組むべきと考えていたので、週末に時間を確保して解くようにしました。メモリアクセス時間等の計算問題は出題されやすいので、式はしっかりと覚えましょう。
平日は参考書、休日は問題集、このルーティンをひたすら続けました。
結果
初回は力及ばずB判定でした。試験勉強を始めてから半年後の受験でした。
「想定よりも難しかった」というのが率直な感想です。ほぼ参考書と問題集で網羅できる内容ではありますが、少し踏み込んだ内容も出題されます。余力があれば参考書に出てくる単語(横文字系)などについて掘り下げて調べておいたほうが良いでしょう。
分からなかった問題については、試験後すぐに調べて次回に備えるようにしました。また、分野ごとの得点率がフィードバックされるので、苦手分野を重点的に復習しました。
上記のような対策をした結果、次試験でA判定を取得することができました。
まとめ
・ETECを取得して自分のスキルを「見える化」しよう
・参考書と問題集を1冊ずつ用意しよう
・参考書は電子書籍がおすすめ。スキマ時間を上手く活用しよう
・試験では踏み込んだ内容も出題されるので、余裕があれば参考書の内容を掘り下げよう
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