文系出身組み込みエンジニアのJINOZAです。
この「組み込みエンジニア道」シリーズでは、主に未経験から組み込みエンジニアになるためにはどのようなアクションを起こせばよいか、自身の経験談を交えて解説します。
今回は組み込み開発に必須である「ハードウェア」に焦点を当てて解説します。
ハードウェアとは
一言に「ハードウェア」と言っても幅広いですが、ここでは「基板」を指すことにします。
おそらく一度は見たことはあるかと思いますが、パソコンやゲーム機の中に入っている緑色の板(緑以外もありますが)に部品が載っているやつ、あれが基板です。
ハードの知識は必要なのか
組み込みエンジニアの基本的な業務として、プログラムを書いて、それをマイコン(マイクロコントローラ)に書き込んで基板を動かす、があります。
一発で想定通りに動くことに越したことはないですが、上手くいかないことも多々あります。
その場合、バグを取り除くための「デバッグ」という工程に入るわけですが、ハードの知識が備わっていると業務が捗ります。
例えばマイコンを動かすための電圧は正常に出力されているか、テスターで測定したりします。もし期待の出力値でなければ、部品の実装や回路を見直すことになりますが、ハードの知識がなければハード屋さんに診てもらう必要が出てきます。
もちろんそれでも良いのですが、そこまで重度の症状でなければ自分で解析したほうが手っ取り早いです。
前述の例であれば、電圧設定用の抵抗値が適切でない等が考えられます。オームの法則が理解できていれば突き止めることが可能な事例も多いです。
なのでソフトウェアエンジニアであっても、ハードウェアのことを学ぶべきだと考えています。
ハードを学ぼう
まずはできるだけ簡単な参考書を手に入れる、これに尽きると思います。挫折だけは避けたいので…。例えば小中学生向けで、電子回路の基礎を謳ったような参考書などが良いと思います。学び始めの段階で難しい数式が頻出するような参考書も避けたほうが無難でしょう。
また、いきなり電子回路からスタートするのではなく、「電子とは何か」といった物理的性質から学んだほうが理解が深まるのでおすすめです。
少し知識がついたならば電子工作にチャレンジしてみましょう。抵抗と電池を使ってLEDを光らせる、それだけでも立派な電子回路です。ハードウェアは作って動かしてなんぼの世界です。
簡単な回路に慣れてきたら、マイコンを使ってLEDの光り方を制御するなどすれば夢は広がります。
まとめ
・ソフトエンジニアであってもハードの知識は身につけるべき
・ハードの勉強を始めるときは簡単な参考書を使おう
・電子工作にチャレンジしよう
コメント