文系組み込みエンジニアのJINOZAです。
文系組み込みエンジニアがおすすめする書籍シリーズ第2段です。
私は文系出身でありながら社会人で組み込みエンジニアに転職し、今も現役で働いています。
そのような経歴を持つ私が、実際に学習に使用した書籍を厳選してご紹介します。
今回ご紹介するのは電子工作が一番わかる(技術評論社)です。
あらまし
この本は電子工作を題材としていて、回路図のつくり方や部品選定について教えてくれます。
何故この本を薦めるかというと、「簡単で分かりやすい」からです。
組み込み開発を勉強するに際して、まず挫折してほしくないという思いがあります。
気合いを入れて難しい参考書に手を出しても挫折することは目に見えています。
その点、本書は電子工作という趣味レベルから解説してくれているので、肩肘張らず読み進めることができます。
例えば「電子」という通常目に見えないものに対しては、日常生活で体感できるものに例えて解説してくれているのでイメージが湧きやすいです。(水の流れなど)
回路設計が分かる
「そもそも回路設計ってどうやるの?」といった疑問を持たれる方もいると思います。
本書は「1個のLEDを光らせる回路」という基本的な回路から順を追って丁寧に解説してくれています。
かなり分かりやすく説明してくれているので、ここで挫折することはないと思います。
1個の次は複数個、さらにマイコンを使った制御といったステップを踏むので、無理なくレベルアップできます。
可能であれば部材を揃えて、解説の通り動かしてみることをおすすめします。
(費用もそれほど高価ではありません)
部品選定が分かる
回路設計初心者にとって難しいのが部品の選定です。
例えばLEDを光らせたい場合、電流を流さなければなりません。しかし、直接電源に繋いでしまうと無限に電流が流れて燃えてしまいます。
そこで電流量を調節するための抵抗を追加するわけです。いわゆる電流制限抵抗と呼ばれるものです。
流したい電流量によって抵抗値を決めるのですが、求めるためにはオームの法則が必要になります。
中学の時に習った方が大半かと思いますが、やはり普段使わないと忘れるものです。
その点、本書ではLEDの明るさによって流したい電流値を決定し、抵抗値を算出する手順について丁寧な解説があるので安心です。
まとめ
・電子工作が題材なので電子回路初心者でも安心
・LED点灯回路で回路設計の基礎が分かる
・部品選定の方法が分かる
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